我が家のリフォームは、本当に「わがまま」をきいて頂いたなって思っています。
工務店さんや大工さんと家を建てる場合、たいてい、その工務店さんの良く扱うメーカーとか部材とかがあるわけです。
良く扱うので設置もしやすいとか、ほかの部材との相性も良いとか、個人的な趣向やお勧めだったり。
良く扱う商品は、安く提供できる場合もあるので、施主のためにそれを勧めてくれる場合もあるわけです。
比べて普段取扱いのないメーカーだと、新たにカタログを取り寄せたり、価格交渉だったり、契約を交わしたり、色々と手間もかかる訳です。
それを全部はねのけて、自分で用意するって言うのですから。
こんな「わがまま」はありませんね。
(ハウスメーカさんの場合はもっと、選べるメーカーや部材も決まっていて、それを変更しようものなら、全てオプション価格になっちゃうと思います。)
新築でこれだけの「わがまま」を言ったら、かなりのオプション価格と、それぞれの業者さんにお手間を掛けなければ、成しえなかった。
中古住宅を購入してリフォームという選択は、私にとってピッタリの選択だったのだと、今更ながらに思います。
そう思いながら振り返ると、施工に携わって頂いた各業者の皆様に、本当に感謝の思いです。
- 玄関のドアは、アンティークショップの担当者さんと施工業者さんとで、図面のやり取りをして頂きながら、進めることが出来ました。
- 経費削減のために、窓枠の塗装を自分でやりました。
大工さんと話し合い、次の工程の邪魔にならないように、短い期間で仕上げなければならなかった。
最後は夜中までかかってやりました。 - 室内ドアは、建具屋さんと大工さんの間で右往左往。
実際のドアを工事直前までに現場に持ち込み、大工さんにドアのサイズを確認して頂きながら、ドア枠を作ってもらいました。 - 壁に埋め込んだアンティークのステンドグラスは、現場監督さん・大工さんと、現物でサイズを確認しながら枠を作ってもらいました。
取り外しが出来るようにと話し合い、工夫をしていただきました。 - 電気のスイッチも、サンプルを取り寄せ、業者さんと何度もやり取り。
工事前には家中の全てのスイッチを自分で発注し、工事に備えました。
現場監督さんとも打ち合わせ、電気工事の業者さんにも、設置の位置や順番などを現場で決めながら作業をしていただきました。 - そうそう、照明器具も、変わったものをつけたから…
シーリングも全部自分で買ってきて、取り付け位置を大工さんと確認しながら、決めていきました。
電気工事の業者さんにも、「今時こんなの、自宅ではあんまり使わないよ。」って、困った顔をされつつ、取り付けて頂きました。
カタログにない、つまり、施工業者さんで普段取り扱っていない部材については、全て自分でネットで調べました。
自ら価格交渉をして、自分で発注し、置き場を確保、工期に合わせて現場に運び込む作業を、全て自分でこなしました。
こんな面倒な事、普通はやらない。
でも、カタログの中だけでは決められなかった私の「わがまま」を、存分に聞いて頂いて。
現場に何度も足を運び、現場監督さんや大工さん、それぞれの業者さんや職人さんとのコミュニケーションも必要です。
自分でも必死で動いて、我が家は完成しました。
同じように、「わがまま」におうちを建てたい方に、自分の経験をお伝えしたい。
「わがまま」なおうちを建てるのは、とっても大変。
だけどその分、愛着も湧きます。
完成したときの充実感・満足感もひとしお。
お陰様で、建具屋さんや業者さんとの繋がりもできました。
アンティークのドアや家具、照明器具、スイッチプレートや金具など、変わった部材を取り扱うショップや業者さんとの繋がりも出来ました。
そのくらい綿密に、何度も。下調べや打ち合わせ・やり取りを繰り返したのです。
この経験やネットワークを活かして、皆さんの自分らしい家づくりのお手伝いが出来ればと、「NPO法人三重すまい・くらし相談室」での活動を続けています。
「住宅建築コーディネーター」の資格も取得しました。
「わがまま」なおうちを建てたいけど、躊躇している方、なかなか言い出せないでいる方、
どこに依頼したらよいか困っている方、どこで部材を入手したらよいか分からないで困っている方にも、お手伝いが出来ればと思っています。
Tags: リフォーム, 住宅建築コーディネーター, 施主支給